「待って!俺ももう上がりだから、一緒に駅まで行こうぜ。」

「えっ・・・?ラストまでじゃないんですか?」


恥ずかしくて、この場から逃げようとしてたのに!!

また一緒に帰れるのは嬉しいけど、絶対に緊張しそう。




良平は自転車を押して、私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。


夜の冷たい風が、私の頬を撫でていく。

変に意識しすぎて顔がまた赤い私には、この風はちょうど気持ち良かった。