Flower -光を探して-

たった数秒のことなのに、私は恥ずかしくなってしまった。

目のやり場に困って、すぐに下を向いた私。

良平はよほど面白かったのか、更に下から覗き込んできて私の反応を楽しんでいる。

「本当、すごく純粋でからかいがいがあるなー。可愛い!」




えっ?

私が可愛い?

産まれて17年間、異性にそんな言葉を面と向かって言われたのは初めてで。


良平は、特に意味も無く口にしたのかもしれない。

でも、私は頭の中が真っ白になってしまった。