「瞳、何か変わったね!」

「そうかな?未央ちゃんのおかげかな。話をたくさん聞いてもらって、スッキリしたから。」



確かに今まで自分の服装や髪型など、ファッションには興味がなかった。

バレーをしていたからという理由もあるけれど、面倒くさいから髪はいつも短かった。

トイレなどに行っても、手を洗う時に鏡を見るなんて1度も無かった。

それなのに今、鏡を見ている自分の行動が不思議だった。



初めて親友と呼べる人が出来たこと。

初めてお揃いの物を持つということが、嬉しかったのだろうか。

少し照れ笑いをしながら、私は鏡を鞄の中にしまった。