Flower -光を探して-

確かにこんな理由じゃ、納得してもらえるわけないよね・・・。

だからといって、同級生の部員や後輩にまで無視され続けているなんて、口が裂けても言える訳がない。




しばらくの沈黙が続いた。

その間、私は坂本先生の目を1度も見ることが出来ずに、ずっと床を眺めていた。


「お前が退部届けを持ってきたってことは、もう決心してるってことなんだろ?理由はちゃんと他にあるかもしれないけどな・・・。」

沈黙を破ったのは、坂本先生だった。

そして、更に言葉を続ける。

「栗山の気持ちはもう固まってるんだろうし、先生が止めても無理なんだろ?」