背は高く見えたが、私とさほど変わらなかった。

たぶん顔が小さいから、高く感じたのだろう。



年齢は米田さんと同じで、20代後半くらいだろうか。

タケに『タイプなの?』と言われたことをふと思い出し、意識してしまった。

いつまでも見ているのは失礼だし、仕事しないと!!



ジェットのほうに向き直ると同時に、男性の足が1歩出て私に近づいた。

「瞳ちゃんって言うんだ。可愛いね!今度、ご飯でも行かない?」


「えっ・・・?」

いきなりのことに、驚いて体が止まってしまった。