一瞬見ただけだけど、目が大きくて顔が整っていた。


確かに、実はタイプだったりする。

でも、今の私は深入りする勇気なんて無い。

ただ、カッコイイお客がバイトしている店に来てるだけ。


テレビや雑誌に出ている気に入った俳優を、『カッコイイ!!』って見ているのと同じ。




午後に入ると、いつの間にか人が多くなっていて、忙しくなった。

タケにからかわれたことも、男性のこともスッカリ忘れていた。


次々とコールランプが光って、走り回っていた。