でも言われると何故か頭にきて、ついつい反抗してしまう。

いつも言い返した後に『しまった』と気付くが、それは後の祭り。



「何やとー?俺が働いて稼いだお金で、ご飯も食べさせてもらっとるんやろうが!お前が偉そうに決めることちゃうわ。さっさと来んかい!!」

既に泥酔している父。

いつも怒り出すポイントが、私には分からない。


父は怒鳴りながら、部屋に飛び込んできた。

頭を手で隠しながら丸まっている私のベッドまで寄り、勢いよく布団をめくる。




 ゴン




「痛っ・・・。」