「瞳、どうしたの?ご飯は?」

部屋の前でノックする母。



「・・・いらない・・・。」

私は泣いていることがバレないように、短く、そして少しキツく言ってしまった。


「いらないって、食べてないんでしょ?お父さんも待ってるから、早く来なさい!」

私の口調に、母も声を荒げる。



「おい、瞳どうしたんや?さっさと出て来んかい!!」

母の言葉を聞いていた父も、私の部屋の前にやってくる。

「放っといてよ。今は食べたくないって言ってるでしょ?」



父は結婚するまで関西に住んでいたので、私が物心ついた頃から関西弁。

その言い方が昔から怖くて。