でも、未央は何で私を騙したの?

何で良平と付き合ってることを、最初に教えてくれなかったの?


パニックになっている私でも、疑問に感じたこと。

涙を必死に堪えて、声を絞り出す。



「未央・・・は、何で良平くんと・・・付き合ってること教えてくれなかったの?親友だと思ってたのに・・・。」

「はぁ?言うわけないじゃん。もし言ったら、あんた良平とは付き合わないだろうからお金入ってこないし。だいたい、見てても面白くないじゃん。
後、親友って止めてくんない?別にあんたのこと友達とも思ってないし、ただ私の引き立て役にちょうどいいから声かけただけだしね。」


未央は立ち上がると鞄からお揃いで買った手鏡を取り出し、ゴミ箱へ捨てた。