お盆が過ぎ、父は今までと変わらない様子で会社へ行っている。

しかし、家でのお酒の量が見るからに増えていた。


私はというと、兄の件で少し不安定になっていた。

夏休み中も、バイトは週3で入っていた。

ただ違うのは、夕方ではなく朝から入っているということ。

けれど、2日間バイトを休んでしまった。

店長には、母が熱が出てしまったので看病すると嘘をついた。


その間、未央や良平からメールや電話があったが、本当のことは言えなかった。

店長についた同じ嘘を言って、すぐに電話を切る。

まだ今は、誰とも話したくなかった。

1人でいたい気分だった。