この夏休みは、今までで1番充実していた。

バイトに未央、そして良平とのデート。

毎日が、とても楽しくて仕方が無かった。



その夏休みも中盤。

今日からはお盆に入り、父も仕事休みに入っていた。



夕方、母がドアをノックして部屋に入ってきた。

「瞳、そろそろ出かけるから用意しなさい。」

「もう行くの?」

ベッドで寝ころんで、くつろいでいた私。

仕方なくゆっくり起き上がり、用意を始めた。


今から、兄を迎えに行くのだ。