私が心の中でため息をつくのと同時に、良平がため息をついた。



「否定しないってことは、好きな奴いるんだ・・・。」

一瞬下を向いた良平だが、すぐに顔を上げて言葉を続ける。

「でも今日は、ご飯の時に言うつもりでいたから。偶然、家が近くてマジ良かった。
俺さ、瞳がバイトに入ってきた時から何か気になってて・・・。」

良平が、以前私が『先輩』と呼んだときのような照れた表情になる。




「えっ・・・?」

今のこの状況を理解しようとするが、頭が全く働かない。