「おっ、もうこんな時間になってる。家、大丈夫か?そろそろ出ようか?」

携帯を取り出して確認すると、もう10時を過ぎていた。

「はい、じゃあそろそろ・・・。」


楽しいと時間が経つのが早く感じるって、本当なんだ!

時計を見て、夢から現実に引き戻されたような気がした。



家は、父がとにかく厳しい。

今日は私の歓迎会という嘘が、父にも伝えられているはず。

けれど父には、そんなこと関係ない。

たぶんもうすぐ『早く帰って来い!』という電話が、かかってくるんだろうなぁ・・・。