さっていく優太の背中を見ながら思った。



きっと優太にも優太の生き方がある。


翔歌の人生も背負いながら生きていく私と優太はどこにいてもずっと繋がってる。



それが兄妹である証。


それが友である証。







それがきっと




翔歌のくれた贈り物。







「あのね、彩音あの星の名前はね」

屋根に上って娘の彩音とスイカを食べながら話した。

「あれってどこのおほしさま???」

昔教えてもらったように星を指差して

「あそこ。あの星の名前はねスピカって言うんだよ。」

「すぴか??」

「そう。スピカ。私の大切な人が教えてくれた星なんだよ。」


そのとき、一瞬だけ翔歌の声が聞こえた気がした。











愛してくれてありがとう優羽。