翔歌は歌が人一倍うまかった。 寝る前にいっしょに歌ったこともあった。 「僕が優羽のために作った子守唄だよ。」 暖かい歌だった。 どんなに残酷な日々でも翔歌は歌ってくれた 私が眠れるように ずっとそばにいてくれた。 母が暴れだしても 借金取りが家に押しかけてきても ずっとずっとずっと 歌い続けてくれた