「それでは、明日のライブ成功させましょうね。」


ミーティングが終わり、優太はトイレに行った。
すると、また佐々木君が隣に来てささやいた。



「誰も気づいてないなんて事はないからね。君の本心に。」






ああ。気づく人には気づかれるものなのね。


本音とたてまえの違い。
現実を知っているから現実から逃避する。

私は優太を愛している。

いままでも、そしてこれからも愛し続ける


たとえ優太の気持ちが変わっても


優太を憎みながら愛し続けるの



彼の罪は、私しか知らない。





「優羽!早く帰ろうか。」



その笑顔の裏の顔を私はまだ知らない


どれだけの悲しみの顔か、憎しみの顔か、



「いいよ。早く帰ろー!」