数分後。
「罰ゲーム、考えた」
その先輩の顔ときたらなんて憎らしい顔だろう…。
『なんですか?無理なものは無理ですからね』
「じゃー3択!」
『3択?』
「おー。まず1、これから二度とここに来ない」
『はぁ!?ちょっ…』
「まだ全部言い終わってねぇよ。文句はせめて3つ言い終わってからにしろ」
『……』
そんなこと言ったって、1でこれじゃ2と3は一体なんだって言うのか。
「2ー。んーとね、坊主にする」
『はぁぁぁ!?』
坊主とか!
「んで3……」
どうせ出来ないようなこと言うんでしょ。
それかどうせ下らないことだろう。
「オレと付き合う」
『……え?』
「さぁ3つの…」
『えぇええ!?』
今この人何て言った!?
「なんだよ」
『今の何ですか!?は?』
「3は、オレと付き合う。なんども言わせんな」
『だ、だって…』
予想外の選択肢に私は動揺を隠せない。
「どれにするのかなー?」
一方先輩は私の反応を見ておもしろがっている。
『どれも選べないんですけど』
「じゃあオレが決めてやるよ。2、の坊主な」
『イヤです!!!』
「じゃあ1」
『それも…イヤです』
それってこうやって2人でしゃべれないってことじゃん。
「じゃあ3しかないですねー」
『……』
何が言いたいんだろ?
私はどうすればいいんだろ?
素直に3選べばいいの?
