あたしは蒼空を揺らした


「ん……
せん……ぱい……?」


「蒼空……
良かった……」



あたしは蒼空を抱き締めた。





「せんぱ……い?」


「良かった……
ほんとに良かった……
蒼空が無事で……」


「先輩……
大丈夫、ですか……?」

「あたしは大丈夫……」


あたしは蒼空を抱き締めたまま、そう呟いた。