「美香……
口、切れてるよ?」


「大丈夫……」



あたしは手で血を拭った




「良かった……
無事で……」



お姉ちゃんはあたしの肩を叩いて言った。





「それより……
蒼空は?」



あたしは蒼空に駆け寄った。





「蒼空、しっかりして……
蒼空!!」