「……ほ、本気?」


「うん、本気」



そ、そんなぁー。
だけど……
秘密を守るため。
しょ、しょうがない。





「わ、分かった……
付き合う……」


「分かった、じゃあ秘密はちゃんと守るよ」


「あ、当たり前でしょ……
守るって約束なんだから……」


「じゃあ、はい、メガネ返す」



井上君はあたしにメガネを返すと、資料室を出て行った。