「あっ、ここでいーよ」

「あっ、はい」


「送ってくれてありがとね」


「はい」


「じゃあ……
気を付けて帰ってね」


「はい」


「じゃあね……」



あたしは歩き出した。





「先輩、待って!!」


「えっ?」



井上君はあたしの腕を掴んだ。