「紗樹・・・あたし、海翔と喋っちゃったよ!」


次の日の朝に早速昨日のコトを自慢した。


「えええええ!!!???いきなり!!??」


紗樹も驚きすぎて目がパッチリ開きすぎている。


あたしを左右に揺する。


あたしは揺れながらニコニコしていた。


「ふふふ!楽しかったな・・・。」


「告白!したの?したの?」


「うん。」


紗樹は急に静かになった。


まだ結果を言っていないのに。


きっと、分かってしまったのだろう。


「これからもさ!海翔との・・・・」


「フラれちゃった!」


紗樹の言葉をさえぎって言った。


「うん・・・。」


紗樹はもう何を話していいかわかんないんだと思う。


本気で応援してくれていたんだよね。


沈黙が続く中、


1番始めに話始めたのは紗樹だった。


「上手くいかなかったけど、これからも海翔を想い続けて欲しいな。応援するからさ。まだ、始まったばかりじゃん。」


もう諦めようとしていたあたしの特効薬だった。


そう、はじまったばかり。


諦めるなんてもったいない。


片思いでも海翔を思い続けよう。


よし!まずは友達からだ。


いつでも話せるような友達目指そう!


あくまであたしは好きですけど。




「海翔!」


2度目の会話。


「んー?・・・・げ。」


海翔の反応は大きかった。


まさかあたしが話しかけてくるとは想わなかったのだろう。


「お願い!友達になって!」


目を見て強いまなざしで伝えた。


「わかかったよ・・・。」


海翔は面倒くさそうに言った。