全身ブルブルとびくびくが止まらない。


「はあ?とりあえず、楽すれよな。緊張した感じ嫌い。」

・・・!!


嫌いって言われてしまった。


そりゃそうだよね・・・。


涙があふれてくる。


あたしはしゃがんで伏せた。


こんな悲しいコトなんてない。


「うっ・・・・うっ・・・・!」


声を殺して泣く。


それでも出る声。


きっと、


もっと嫌われるだろう。


「あのさ、お前俺のコト好きなわけ?」


さらりと言われた。


あたしはその問いに答えるか迷ったが、


もう、死んでもいいと思ったから素直に答えた。


2度、うなずく。


「ふうん。顔、上げれば?」


あたしは首を横に振った。


そして、ガラガラ声で訴える。


「あだじっ・・・今ダメ・・・っ!」


「いいから。あげろよ。わかんねえじゃん。」


その言葉であたしは顔をあげた。


はじめて目が合う。


「真っ赤じゃん。痛そう。」


クスクスと笑う海翔。


その笑顔が嬉しくて、涙が止まった。


「笑わないでください!」


きっぱり言ったあたし。


そんなに勇気はいらなかった。


「もう、タメでいいから。お前勇気ないね。」


さらに馬鹿にしてくる海翔。


気づいたら自然に会話していた。


「あるももん!」