「なんでだよ・・・。俺、別れねえ。」


悔しそうな顔をしてあたしに訴えてくる。


あたしの心はぼろぼろ。


・・・・それでも、海翔を好きでいたいの。


「ごめん。ホント無理だから!」


あたしは泣いて飛び出した。


「葵!」


後ろから南の声が響く。


でも、あたしは振り返らない。


もう、スキだった頃の南はあたしの中にないの。


さようなら。


南。


本当に最後に、


さようなら・・・。


大スキだったよ。










「紗樹!あたし言ったよ!」


涙をぬぐってガッツポーズした。


「そうか!じゃあ・・・告白?」


「そんな!無理・・・・。」


無理?


ダメだそんな事言ってちゃ進めない。


もう、告白をしよう。


精一杯の気持ちを伝えよう。


「無理じゃない。告白するよあたし。」


よし・・・・。


伝えるぞ。伝えるぞ!!


「見ててね紗樹!明日・・・より今日する!」


「え!?頑張って!」


いきなりのコトであたし自信もビックリしていた。


こんな勢いで告白なんてありなのか?


うううん。


これでいい。


思い切って告白する!!