……そして、放課後。 まだ、人が残っている教室へとやって来た諒。 「さっちゃん、行こう!」 こんなにも嬉しそうな表情をした諒は久しぶりで、 「うん!」 あたしまで嬉しくなって、元気よく返事した。 諒とふたりでやってきたのは、たっくんと遊ぶいつもの公園―。 あの時、諒が座っていたベンチに一緒に腰を下ろす。