「…………え?」 「やっと反応した。」 もうとっくに授業おわってるよと言って歩は笑った。 「そういえば、図書室行かなくていいの?」 「あ!すっかり忘れてたよ!」 ありがとうとお礼を言って、急いで図書室に向かった。 あたしは図書委員をしている。 月に何度か、図書委員の当番があって、今日はその当番の日。 図書室は人がいなくて、居心地が良い。 だからあたしの落ち着ける場所なんだ。 今日もきっと誰もいないよね。 そう思いながら、扉を開けると……