顎を掴んでいる手を
振り払うように頭を左右に振る。
頭痛がひどくなるのも
気分が悪くなるのも
構っていられない。
動かない腕に必死に力を込める。
「放して!放しなさい!」
肩で息をしながらひとしきり
暴れた棗は動きを止めた。
激しく打つ心臓の音に
呼応するように脈打つ頭が
鈍い痛みを伝える。
気分の悪さを飲み込むように
顔を上げて玲を見据えた。
余裕のある笑みを浮かべる玲に
怒りがわいてくる。
玲はようやくおとなしくなった
棗の髪を一筋掴んで口づける。
「血を吸ったってお嬢様は
そのことすら忘れるんだ。
俺が命令すれば全部忘れて
いつも通りの生活だ。
まぁ何を命令するかは
俺の気分次第だけど?」
そう言って玲は棗に手を伸ばす。
棗は思わず目を閉じた。
その時生徒会室の扉が
ゆっくりと開いた。
明るい廊下の光が薄暗い教室へと
入ってくる。
そこには瑠璃が立っていた。
振り払うように頭を左右に振る。
頭痛がひどくなるのも
気分が悪くなるのも
構っていられない。
動かない腕に必死に力を込める。
「放して!放しなさい!」
肩で息をしながらひとしきり
暴れた棗は動きを止めた。
激しく打つ心臓の音に
呼応するように脈打つ頭が
鈍い痛みを伝える。
気分の悪さを飲み込むように
顔を上げて玲を見据えた。
余裕のある笑みを浮かべる玲に
怒りがわいてくる。
玲はようやくおとなしくなった
棗の髪を一筋掴んで口づける。
「血を吸ったってお嬢様は
そのことすら忘れるんだ。
俺が命令すれば全部忘れて
いつも通りの生活だ。
まぁ何を命令するかは
俺の気分次第だけど?」
そう言って玲は棗に手を伸ばす。
棗は思わず目を閉じた。
その時生徒会室の扉が
ゆっくりと開いた。
明るい廊下の光が薄暗い教室へと
入ってくる。
そこには瑠璃が立っていた。



