君の瞳に映る色

まだ虚ろな瞳で遠くを見ている
棗を玲は見つめた。

真っ黒な髪は
棗の白い肌によく映え
その白さを引き立てていた。
綺麗な女だと今さらにして思う。

長い睫毛に切れ長の瞳、
通った鼻筋の下には
ふっくらしたピンク色の唇。

思わず吸い寄せられるように
玲はその唇に
自分の唇を重ねた。

逃れようとする棗の顔を
挟む両手に力を入れ
玲はそれを許さない。

「おまえが美人なのが悪い」

無理やり自分の方を向かせ
今度は深く口づけた。

棗は必死に玲の服や腕を
引っ張るが棗の細い腕では
玲の身体は微動だにしない。

それでもこもった叫び声を
あげながら棗はもがいた。

ようやく長いキスから解放され
潤んだ瞳で棗は玲を睨んだ。

「その目が好きだったけどなぁ、
仕方ない…。
覚悟はいいか?お嬢様」

そう言うと、玲は強い力で
棗の手首を掴み床に押し倒す。

思わず棗は小さい悲鳴をあげた。

玲は棗の身体をまたぐように
上に覆いかぶさる。