びっくりして目を開けると
目の前に意地悪く笑う
玲の顔がある。
「声出したくないなら、
こうすればいいだろ?」
「…んっ」
唇を塞がれて、あっという間に
服を取り払われる。
外気に触れた肌が小さく震えた。
「寒い?」
唇を僅かに離して聞く。
黙っていると玲が
優しく抱き締めてきた。
直接触れる肌の温もりに
切なさがこみあげる。
玲の背中を掻き抱いた。
「……怖い」
「初めて?」
玲が耳元で小さく笑う。
「バカ…そうじゃない」
「初めてじゃないの?」
「っっそうだけど、
…そうじゃなくて!」
焦って言わなくていいことまで
口走る。



