君の瞳に映る色


朝の空気はひんやりと澄んでいて
心地よい。

通勤通学の人たちと
すれ違いながら
1人だと案外早くスーパーに
着いてしまった。

「………」

まだ開店前のスーパーの前で
一人溜め息を吐く。

9時開店と書いてあるものの
時計を持ち合わせていなくて
何時かわからない。

自分の傍を通過する学生から
8時くらいと想像できた。


部屋に残してきた玲が
心配だったが、
何もないあの部屋に帰っても
どうしようもないと判断して
身体の向きを変える。

昨日行った公園にでも
行ってみようと思った。


歩き出した時、

「…西園寺さん?」

不意に、名前を呼ばれた。