『着いたよ!また明日な??』と余裕の笑みを溢す桜野さん。

─────はぁ〜っ?!
何がまた明日な?だよっ★
キスもどきしといて…。
──キスもどき.
───キスもどき.
─────キス…。

無意識に口元を触る。
さっき触れた…桜野さんの唇───。

考えれば考えるほどに
どんどん闇に入る。

「美優はんッ!?」

聞き覚えのある声…。
振り返ると海ちゃんだった。

「海ちゃん…?!何で〜!?」
「あっ←美優はん,ずっと同じアパート住みやったんやで〜!!気付いてなかったん!?」

え…。
嘘,嘘だ。そんな〜(涙)

「あ、海ちゃん。なんか話し方変わったよね??」

「まーなぁッ!今度ドラマでこんな役柄するさかいッ★気にせんといてなあ♪」

─────は.はあ。
役に入り込んでるっ。

「あ←美優はん!!」

次の言葉は信じがたいものだった…(涙)。