俺は夢を見てた。

家で家族全員が日常生活を送っている夢。


「寛貴!早く起きなさい!勉強ずっとしてたのは分かるし、休みだからっていっても、もう10時よ。ぐーたらしない!!」


母さん…??

そっか。今日は休みか。


「分かったよ。起きるから」


今日は何すっかな…。

ウザイくらいの晴れの天気。


リビングに行くと、父さんがのんびり新聞を読んでた。


「寛貴、やっと起きたか」

「ああ」

「兄ちゃん、起きるの遅~い!!僕のサッカーの練習見てくれない?最近上手くいかなくて…」

「分かった。準備してくるから待ってろ」

「うん!」

俺は、こう見えても小6までサッカーをしていた。

中学生になってもサッカーを続けようかと思ったが、勉強との両立が出来るのかという疑問に直面し、サッカーを諦めた。

だが、ヒマな時は和貴の面倒を見るのも兼ねて、サッカーの練習をしている。