休憩後、補習を再開して何問か問題を解いた。



「今日はこれくらいにしようか。遅くまで悪かったな」


時計を見ると、もうすぐ6時だ。


「いえ、こんな遅くまで教えていただいて、ありがとうございました」


「どういたしまして。明日はもう少し早く終わるようにするな」



私はノートや問題集をかばんに入れて立ち上がった。


「本当にありがとうございました」

とお辞儀をした。


「井上、気を付けて帰れよ。また明日」

とにっこり笑う先生。


「はい。じゃあ失礼します」

と言って、部屋を出た。






外に出て空を見る。


雨ばかり続いていた梅雨の季節。


今日は久しぶりに晴れていて、夕日がまぶしかった。