「あ、お兄様ぁー?」 『……そう呼ぶときは、たいてい俺を便利屋と勘違いしてるときだな』 さすが血をわけたお兄様… …妹のことはなんでもお見通しねっ!! 電話口の陽クンは、まだ仕事中みたい。 まわりがざわざわいってる。 『迎えだ? どこいんだよ』 「駅」 『職場からちと遠いな。 まだカラーリングの客いるから時間かかるし…』 やっぱ忙しいか。 「じゃあいいや。 ごめんね、忙しいのに。 …またあとでねー」 『あ、ちょっと、ウタ…っ』 ――プツン、プーッ、プーッ あ…… 切っちゃった。