「…小雪、学校行くの?」 お母さんは心配そうにあたしの部屋に立っていた。 「行くよ。 あともう少ししか、行けないもの。」 あたしは重い体に鞭をうち、学校に行く。 お母さんは、影で泣いているみたいで、最近ずっと目が腫れている。 あたしの家は母子家庭だ。 だから今まで、お母さんには色々な苦労をかけた。 大人になったら親孝行するつもりだったんだけどな…。 ごめんね、お母さん。 きっとあたしは、世界一親不孝ものだ。