Girls Kiss・『甘いキス』

「あっ…次は、何…食べたい?」

「次?」

次は…無い方がいい。

「…いいよ。もうあたしに作ってこなくて」

「どうして…」

「アンタにまた、キスしそうになるから」

カッと彼女の顔が赤くなった。

「今度は暴走しそうだから。傷付けたくないから。もうこれ以上。だから、付き合いは終わりにしよう」

「そんなっ…!」

彼女はボロボロ泣き出した。

…ああ、こういう顔を見たくないから、距離を置いていたのに。