「うん、中々美味しく出来たね」

「そうだね。あっ、ちょっと動かないで。口元拭くから」

「うん」

彼女は大人しく眼を閉じ、顔をこちらに向けてきた。

あたしはハンカチを持って、彼女の口元を…。

拭こうとして、改めて彼女の顔を見てしまった。

整った可愛い顔。

男共が黙っていられないほどの美少女。

そんな彼女が、無防備にもあたしに顔を向けている。

だから―。

思わず、キスしてしまった。

プリンの甘さが、濃くなった気がした。