ずっと可愛いと思っていた。

品のある上品な女の子。

お嬢様ってカンジの親友に、ずっとあたしは心惹かれていた。

でも恋愛感情じゃないと思っていた。

別のものだと思っていたのに…。

屋上でのお昼休み。

あのコの手作りのお菓子がデザートだった。

毎日、いろいろと作ってきてくれる。

お菓子作りが趣味なんて、ホントに別世界の女の子。

「今日はね、プリンを作ってきたの。好きでしょ?」

「アンタの作るお菓子は、全部あたしの好物よ」

そう言って頭を撫でると、嬉しそうに可愛く微笑む。