「 …絢? 」


あれから何時間
経ったんだろう。

私は床に落ちた本の
まわりに体育座りをして、
ずっと泣いていた。

そんなときに、ある人の
声が聞こえた。


「 じゅ..潤 」


顔をあげると、廊下から
図書室を覗く潤がいた。

私の顔を見て、
凄く驚いた顔をした。


「 何その驚いた顔 」
「 いや、別に.. 」


私は急いで本を集めて、
本棚に戻した。


「 さっきここ歩いてたら

大量の本があたしに
降ってきたの!!

もう超痛くて
うずくまってたんだ 」


我ながら、下手な嘘をついた。
きっと潤にはバレてる。

それでも潤は「ドジだな」
って言って笑ってくれた。


( ありがとう )