「よぉ!勝也か?」

「えっ!?」

なぜか電話の主はオレの名前を知っている
どういうことだ?

「どちら様ですか?」

「今は知らなくてイイ」

(コイツバカか?)

不思議と怖れは無かった妙な親近感があった

だがやはりここは怪しいので電話を切った

ブツッ!ツーツーツー…



そして携帯を捨てると、気付くと不思議な道ではなくいつもの帰り道に戻っていた

帰りながらもあの携帯のことがオレの頭の片隅にずっと残っていた…