◆◇◆◇◆ 「うわぁぁーん」 あれは、私と由樹が小学生のときだった。 いつものように、放課後にこの公園に遊びに来て、帰る途中。 私は不意に転んでしまった。 膝の擦り傷から出る血を見た途端、泣き始めてしまう。 砂で汚れ、血で赤くなっていく膝は、なんとも痛々しい。 「彩夏!大丈夫か?」 そのとき、ふわっと頭を優しく撫でられる感触があった。 「ほら、大丈夫だから。もう泣くな」 泣きじゃくる私の頭を、由樹は優しく撫でる。 その手は、とても温かくて…… すごく、安心出来たんだ―― ◆◇◆◇◆