distance~いちめーとる~




「いっつも一緒に帰ってたのに…何かあったの?」


「べ、別に……」




歩きながら、言葉を濁す。



私が由樹と帰らないなんて、確かに珍しいことだ。


多分、由樹がサッカー部がある日と、委員会以外の日は、いつも一緒に帰っていたから。





「ふーん…さては、ケンカだな?」


「そ、そんなんじゃないってば!」


「あ、ほら。やっぱり、由樹君待ってるじゃん」




そう言われ、校門に視線を移すと、由樹がいかにもイライラした様子で立っていた。