ちゅっ

…あっ、キスって音がするんだ。

って、冷静に考えている場合じゃない!

「えっ…何?」

私は目の前の少女に声をかける。

そう『少女』。私と同じ、オンナノコだ。

なのにいきなりのキス。

…ありえなくね?

「えへへ」

なのに彼女は満面の笑顔。

「だぁってしたかったんだもん。遊び遊び」

笑顔のまま背を向け、そのまま教室から出て行った。

…何なんだ?