「それ食べたら、映画、観に行こっか!あたし、海賊のヤツ観たいんだよね~」
雅美は、知っているのだろうか?
俺が小百合と援交をしていた事実を。
本当は、これっぽっちも雅美を愛していないという事実を。
……雅美は、知っているのだろうか。
「そのあとはぁ、服見に行ってー、ご飯食べてー……」
目の前で、無邪気に午後の予定を考えている雅美を哀れな眼差しで見つめながら、俺はカップヌードルの細長い麺に、ようやく箸をつけた。
おわり
雅美は、知っているのだろうか?
俺が小百合と援交をしていた事実を。
本当は、これっぽっちも雅美を愛していないという事実を。
……雅美は、知っているのだろうか。
「そのあとはぁ、服見に行ってー、ご飯食べてー……」
目の前で、無邪気に午後の予定を考えている雅美を哀れな眼差しで見つめながら、俺はカップヌードルの細長い麺に、ようやく箸をつけた。
おわり
