その時、恭が話を終えたらしく杏のところに来た。


タイミングの悪さを呪った。


案の定、恭はおどろいてて。


「どうしたの！？」



・・・気づいてよ。


ヤキモチ。


嫉妬。



今の杏にはその二つの言葉がピッタリ。


・・・恭の鈍感。


やっぱり、ワガママは直らない。



「っ目に・・・ごみが。」


なんてベタな。


我ながらそう思う。


でも、言葉が思いつかなくてそれぐらいしか言えなかった。



「・・・帰ろう？」


ひとまずそう言ってごまかした。