追憶のマリア

 翌日。


 朝早く再びレンがやって来て、無地の茶封筒をツヨシに手渡した。


 レンが帰った後、ツヨシはリビングのソファーに座り、くわえタバコで封筒の中身を取り出す。


 封筒には数枚の写真と1枚のメモが入っていた。


 ツヨシは写真を順にめくりながら目を通し、次にメモを手に取って目の前にかざし、数秒凝視した。


 それからジッポに火をつけ写真とメモにその火を当て、それらに火が移って燃え始めると灰皿に捨てた。


 写真とメモは灰皿の上でジリジリと燃え続けた。


 ツヨシはくわえていたタバコを手に取って、灰をその上に、ポンポンッと落とし、再びそのタバコをくわえると颯爽とアパートを出て行った。