そうしたら、部屋から良壱が出てきてあたしを見た。

「ね?」

話しかけると、こっちに近づく。

「あたしさ!!」

少しハシャぐ。

良壱は少し驚いた顔になる。

「背伸びたよね!!」

驚いた顔がすぐに呆れた顔になった。

「…何センチ。」

「3センチくらい。」

それでもまだ尚、見上げる良壱に届かないんだけどね。

「差は変わんねぇな。」

「はぁ!?」

「俺もそんくらい伸びた。」

あたしは顎が外れるか、ってまで口を開く。

何だと!?