追い込まれた気分。

夏弥はその変化に気付いてはいないらしく。

さっきとは打って変わって、あたしを見ている。

「…羽瑠に言われた。」

仕方ないから白状する。

「何て?」

夏弥は聞く。

「…あたしと良壱は簡単にトップからは下りる事は出来ない。
東街が動き出したって。」

男二人からは返事が返ってこない。

あたしは視線を灰皿にまた向けて、続けた。

「ここからは、あたしの推測だけど…。
噂で聞いた事がある。東街にいた良壱がいろんなチームを飲み込んだって。」

立ったまま良壱は、あたしの隣に座る。