受け流される。

羽瑠はニコニコと笑っていた。

「じゃあ。俺はまたの機会にくる事にする。夏弥、頑張れよ。」

ポンと夏弥の肩を叩いた羽瑠は、立ち上がり教室を出た。

夏弥は今の総長。

下や周りの奴がどう言おうと、夏弥はトップになっている。

だから、チームを守る責任がある。

夏弥は、その責任を投げ出さない。

だから…強い。

「…絶対、勝てるよ。」

あたしは、羽瑠が出て行った扉を見たまま言う。

「てゆーか、あたしがいるんだから。絶対に勝つよ。」

そして、夏弥に微笑んだ。