「今より…。」 「だから、こういうのはチャンスだ。 上手くいけば、お互いに強く結ばれるし。無理なら、早く別れる。」 羽瑠の言ってる事はもっともな事。 あたしは、ただカウンター席の白を見つめた。 「…と、まぁ俺の好きな人は言ってた訳だ。」 「…そ。」 「あと、もうひとつ。」 「何…?」 「喧嘩した時は、沢山泣けだとさ。」 あたしの目からは、大粒の涙が零れ落ちていた。